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製薬M&Aは終わった?<武田、アムジェン買収への株式を取得へ>

【NEWS】武田、米アムジェン日本法人の株式を取得へ

武田薬品がAMGENを買収するとのニュース。(Bloomberg 他)

私が投資銀行の面接を受ける際、「特にやってみたい分野はある?」と聞かれて「製薬のセクターに興味があります」と答えて少々議論になりました。

なのでこのニュースはとても印象的です。

以下、社員とのやりとり。

「私は、現在の製薬の開発効率は非常に悪いと思っています。
20年前の20分の1とも言われています。

一つの薬を開発するのにかかる時間は平均12年、かかるコストは800億円と膨大です。
この理由は、簡単に作れる薬は開発し尽くされて、現在は発見に時間のかかる薬品しか残っていないからです。

この状況を打破するためには、ある一つのミスをいくつもの会社が同じように犯していたら全体の生産性が上がりません。
R&Dを統合して、全てのミスを共有すれば、より開発のコストは全体として下がるはずです。」

「うーん、君の言ってることはわかるんだけど、けっこう古い話なんだよね。
2000年に入ってから大編成が行われて、もう2~3年前に一段落しちゃった。
もうこれ以上やることがあるのか疑問なんだけど」

「いえ、私はまだ潜在性はあると思っています。
たとえば、現在では薬物を発見するための手法が機械化・ロボット化されてきています。
ならば、これまでのように製薬企業とばかり統合するのではなく、他分野の会社との統合は考えられないでしょうか。
たとえば、メカにクスに強い会社の一部を買収するという方法も考えられると思うのです。
そうすれば、より製薬に強いロボットが作れるようになって、やはり生産性が上がると思うのですが」

「ほお、それは面白いね。
でもそれは現在の経営の潮流には反してるんだ。
コングロマリット・ディスカウントって言うんだけど、現在の考え方では、一つの会社は一つのことに集中した方が良いという考えになってきてるんだよ。
昔みたいにポートフォリオを組んで何でもかんでも手を出すと言う時代ではないんだ。
もちろん、これは多分に時代が影響しているから、絶対とは言えないんだけど」

「でも、実際にGEは自社のエレクトロニクス部門をヘルスケア部門に生かせていると思うのですが?」

「あぁ、GEはね、経営学の中では異端扱いなんだよ。
『ウェルチだったからできたんでしょ?』的なね。
だからあまり参考にならないというのが一般の見方」

「はぁ、そうなんですか・・・具体的にどのような点が異端なのでしょう?」

「うーん、具体的にと言われるとパッと出てこないけど、大抵の定石を無視していたりするのは確か。

あと、君は会社や社会の生産性を上げることが目標と言うけれど、僕らの仕事は別に生産性を上げることじゃないからね。
本質的なのは資金供給。
もちろん生産性が上がってくれれば万々歳だけれども、必ずしもM&Aと結びつくものではない。
もう少しIBDの仕事をよく知ってもらう必要がありそうだね」

「あ、はい、勉強します」

(以上)


本当はもう少し議論はあったのですが、およそこんな感じ。

私がIBDの仕事を理解していなかったのは確かではあります。
(それでも大手外銀に受かるのですから、一体何を見られていたのかよくわかりません)

「もう再編は終わったんだよ」と言われた後に製薬M&Aのニュースを見るとちょっと嬉しくなってしまうわけです。

今回の買収はどこが主幹事なんだろう。

・・・

少し前なら、「今回の買収で、どんな薬が作られるんだろう」と真っ先に思ったのでしょうが、徐々に頭が金融で冒されて行きます。

ちょっと寂しい。

科学への好奇心は、死ぬまで持っていたい、なぁ。
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