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武田のAmgen買収は失敗?エーザイのMGI買収はMA防衛用?

2月12日のBTJジャーナルより。

先日エントリーした武田薬品によるAmgen社日本法人買収についての記事がありました。
結論は、今回の買収の影響力は大きくない、ということ。理由としては、
・武田はブロックバスターを得ていない上、獲得権益は国内にとどまる。
・抗がん剤のパイプラインはまだ米Amgen社が保有しており、どれだけ力を得たのか不透明
ということが挙げられるようです。

先週、武田薬品が米Amgen社の日本法人を買収したニュースが伝わったところ、米Amgen社の株価はNY市場で18セント下落しました。NYタイムズが9億ドル以上の契約だと見出しでもて囃したのにもかかわらずです。同紙の記事もよく読むと、米Amgen 社が先に第一三共にライセンスした抗RANKL抗体、デノスマブがブロックバスターであり、武田薬品の今回のディールは1種類の低分子の標的医薬を除き、日本国内だけの権利に止まったこともあり、世界レベルでの影響は少ないとの判断でした。
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2008020452597 

 特に米Amgen社のESA(赤血球増加薬、エリスロポエチンやアラネスプなど)のがん患者に対する使用制限に、メディケア・メディケイドが積極的な支持を仄めかしているなど、Amgen社の利益の源泉であったESA市場がまだまだ縮小する可能性に対して、武田薬品から得た資金ではいかんともし難いという判断です。日本では成功物語のように喧伝している今回のディールですが、米国での反響は極めて小さいさざ波に止まっています。

 武田薬品も日本でこそ一挙に10数個の抗がん剤のパイプラインを導入できましたが、国内販売だけで、尚且つ米Amgen社が我が国での共同販売権もまだ保持しているディールです。これで満足しては20年前の海外からのライセンスモデルに先祖がえりしてしまいます。両者にとって今回のディールはなんだったのか? 10年後に検証が必要だと思います。



確かにモデルとしてはライセンスビジネスになってしまうのかもしれませんが、武田としては抗がん剤のノウハウを得られるだけでも大きな前進だったのではないでしょうか。
なぜなら、武田薬品は比較的抗がん剤が苦手だったからです。

なぜ抗がん領域に力を入れなかったのか?

ブロックバスター(売り上げが1千億円を越える薬)の開発には患者の多い生活習慣病の薬が良いとされ、高コレステロール血症や糖尿病に対する薬の開発に躍起になっていたからです。
今でも重点領域として武田・第一三共・アステラスは生活習慣病を挙げています。

しかし最近になって、エーザイが抗がん領域に本腰を入れ始めました。
MGIファーマを4300億円で買った理由は、MGIの抗がん剤開発能力を評価したからです。
エーザイが抗がん剤領域で力を伸ばしてくることに焦った武田が、後れを取らないようにとりあえず抗がん領域に強い会社を買収しようとした可能性もあると思います。


ただ、エーザイは技術が欲しくてMGIを買ったわけではなく、将来にわたってのれん代の償却や有利子負債の返済が必要な買収をしたかっただけ、という見方もあります。
つまりエーザイ自身が他社に買われないように、防衛策を取ったということです。
時価総額がわずか1兆円程度しかないエーザイは、大手製薬会社にとっては安い買い物。
少しでも買いにくくするため、負債を増やしたという見方があります。(FACTA2月号より)

一口に買収と言っても、技術のみならず買収防衛・会計操作など、様々な思惑が混じりますので、その評価をするのは素人には難しいように感じます。
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