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【論文】統合失調症患者はサイトカイン受容体に異常あり

統合失調症のSNP解析の論文を読もうとした。
(T Lencz et al, Converging evidence for a pseudoautosomal cytokine receptor gene locus in schizophrenia, nature molecular psychiatry, 2007)

が、SNPの全ゲノム解析手法自体がよくわかっていないので挫折。
(こんなんで分子生物学系を名乗っていいのか)
Q値の計算方法とかもよくわからないし。
(これでも理系なのかorz)

とりあえず、コロニー刺激因子受容体2α(CSF2RA)インターロイキン受容体3α(IL3RA)が統合失調症と関係あるらしい、くらいのことはわかった。

どちらかというと、引用してある過去の研究結果の方がおもしろかったかな。
以下、興味深いデータを箇条書き。

・世界中で1%の人が統合失調症である。(6000万人?ホント?)

・身体障害者の3%が統合失調症である。

・15~44歳の間では、統合失調症は身体障害の原因の第三位に位置する。

・統合失調症は死亡率を通常より50%上昇させ、結果的として平均寿命が10年低い。

・統合失調症は80%遺伝する。

冬に生まれた人と、都市部に生まれた人は統合失調症のリスクが高まる。
(そういえば『天才は冬に生まれる』っていう本があったなぁ。全く統計的調査をしてなかったけど)

・統合失調症の家族は、精神的にも神経学的にも、催奇性物質に対する反応性が高い。
(→今回の受容体と関係しているのかも、としている)

・顆粒マクロファージCSF(GM-CSF)とIL-3の異常はリンパ腫や白血病に関係していることがわかっている。
おもしろいのは、統合失調症患者の親族はリンパ腫や白血病の病気にかかりにくいこと。

・同様に、GM-CSFはリューマチに関係していて、統合失調症患者はリューマチになりにくいこともわかっている。

・さらに、GM-CSFは顆粒球とマクロファージの分化に関係しているが、中枢神経系における神経再生においてもGM-CSFが関与しているとする論文も出始めた。

GM-CSFは血液脳関門BBBにも関係しているかも。
(おお!これは読みたい。専門なんで。Verna et al, Brain Behav Immun 2006; 20, 449)


Discussion部分が、「よくわからないけど、おもしろそうでしょ?」と言いたげな雰囲気満点で、読ませました。

どこかの本に、「Discussionはほとんどウソだけど、ここのデキで論文の質が大幅に変わる」と書いてありましたけど、納得できます。


あとどうでもいいけど、一点だけ。

研究対象の説明のところに、
「全員、自称コーカシアンで、ヒスパニックではない」という注意書きがあった。
「ヒスパニックではない」とわざわざ記してある真意がよくわからない。

著者らは、「ヒスパニックの白人」を想定する読者を想定したのか??


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