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【記事】バクテリアがうつ病を防ぐ

今週の The Economistに、「バクテリアがうつ病を防ぐ」という記事がありました。

Neuroscienceに投稿中、と書いてありました。
実際にNeuroscienceのHPを調べても載っていないので、
アクセプトはされたものの掲載前の状態なのでしょう。

掲載前の論文ネタさえ提供してくれる「一般紙」The Economistは素晴らしい。

その記事を要約すると以下のようになります。

・Bristol大学の Chirs Lorry博士の研究

・もともと、Mary O’Brienという人が、Mycobacterium Vaccaeという
バクテリアとがんの関連を調べようとして見つかった現象。

・O’Brienは、M.Vaccaeをがん患者に接種すると、
症状が軽くなっただけでなく、精神の健康状態も良くなり
活力が出て、認知能力も向上したことを見出した。

・そこでLorryは、仮説として「M.Vaccaeへの免疫抵抗によって
脳内でセロトニンが分泌されているのではないか」
と考えた。

・マウスに M.Vaccaeを接種すると、サイトカインが上昇した。

・サイトカインは背側縫線核dorsal raphe nucleus を刺激することで知られている。

・背側縫線核中には辺縁系につながる細胞群があり、感覚器の刺激を受けてセロトニンを辺縁系に送り出している。

・結果的に、マウスはストレスフリーになった。
M.Vaccaeを接種したマウスはそうでないマウスに比べてプールでの水泳を楽しんでいた。


・この論文の特徴は2点。
一つはうつ病の治療法を示唆していること。

・もう一つは、「なぜ最近になってうつ病が増えだしているのか」ということに理由をつけられること。
最近は細菌が少なくなってきて、体に無害な細菌による免疫系への刺激が少ないのではないか。

・もちろんこの説明はうつ病の原因の全てを説明するわけではないが、説明の一つにはなるだろう。


以下、感想。

・接種によって精神状態が良くなったのは、接種の直接の影響ではなくて
「症状が軽くなった」ことに起因する気がしてしまうが・・・

たとえば借金苦で鬱になっている人にお金を与えて鬱がなくなったからといって
「お金とうつ病の関係」を直接研究しようとは思うまい。
そのあたりは現場のセンスの強みといったところか。

・背側縫線核などという言葉を臆せずに載せることができるのはやはり素晴らしい。

・しかし、マウスが水泳を「楽しんでいる」という表現を使うところはやはり一般紙ならではの配慮か。
(もしかして論文にもそう書いてあったりして?まさかね)



以下、私事。

・揮発した濃塩酸を吸い込みすぎて気持ち悪いです。

・EndNoteを買ってもらって嬉々としている最中なのですが
600ページに及ぶマニュアルを前にボーゼンとしています。

市販のガイドブックを買おうかな。

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