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科研費・グローバルCOE・省益

最近、周囲が科研費だのグローバルCOEだので盛り上がっています。
盛り上がっているというよりは鬱々としながら議論しているといった感じでしょうか。

政府の第3期科学技術基本計画では、5年間に投入する科学研究費の総額を25兆円にしたとされています。
第2期の5年間よりも1兆円の増額のようです。

ただ、これは本当に実質的に「増額」になっているのかという点では懐疑的なようです。
なぜなら第2期とは異なり、国立大学が法人化されているからでして。

国立大学が(形式上)国家機関ではなくなったことで

毎年、政府からの交付金が1~5%削減されていっている
100億円の退職金を大学が捻出する必要がある
防災設備・建造物・物品の減価償却費も大学が拠出するようになった

などの追加経費が出ています。

これらの経費は、5年間で1兆円増額されたからといって埋められるものではないと言われています。

つまりは純研究費は減額、と。

しかも実質的には国家機関であるため
文科省の「アドバイス」には従い続けなければならないというこの矛盾。

文科省は「命令ではないから」と責任回避をしていますが
カネを握っている以上は実質的には命令ということに変わりありません。


戦時中、大本営の辻政信が文書なしに現場で怒鳴り散らして「命令」し、
「文書がないので従えません」と言った部下をクビにしていったのに似ています。
実効支配しつつ責任は回避。

しかも当時の状況は、「陸軍と海軍、それに軍と外務省の権力争いの片手間にアメリカと戦争していた」と言われていたほど、アメリカとの戦争にやる気がなかったようで。
やるならやるでマジメに戦争してもらわないと、とばっちりを受けるのは軍人と国民。

今回の予算も、文科省と財務省の争い(妥協?)の産物のようです。
財務省は「前回あれだけ金を出したのに成果がないじゃないか」と噛み付いたようで。
結果的に、今回は「創造性と成果を同時に追求」という目標になっています。

基礎研究が5年間で目に見えて「成果」になるわけないじゃん。

というツッコミはさておき、
おそらくそれでも「増額」になったのは、上記のように実質的には「減額」だからではないかと邪推してしまいます。

あと、5年計画とはいえ、グローバルCOEの方は20年規模で予算が組まれる計画もあるらしいです。
これは、文科省が「20年あれば成果が出るか、もしくはうやむやにできる」と考えたのではないかと。
推測の域を出ませんが。

グローバルCOEのHPには「国際的に第一級の競争力」云々が謳われていますが
競争(=戦争)に勝ちたいのなら省益争いとかしている場合ではないのでは。
とばっちりを受けるのは研究者と国民。
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