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脳の解剖学的な男女差

男女の脳にはどのような差があるか?

面白い点ではありますが、脳がどう機能しているのか判明していない段階で論じても
あまり意味がないように思ってしまい、あまり真面目に論文を読んだことがありませんでした。

しかし、これまで熱心に論文を読まなかったおかげで逆に誤解を信じてしまっていました。

「女性の方が脳梁が大きい」というもの。

1982年のScienceの論文なのですが、追試ができるような代物ではなかったようです。
(→c.f. Shuzoさんのブログ

脳梁は年齢によって変化するのに年齢をコントロールしていなかったり
サンプル数が少なすぎたりと、様々な問題があったようです。

この論文を引用して、
「だから女性の方が左右の脳の情報交換量が多くて、連想が得意&空間認知が不得意」
などと論じているテキトーな本もありましたけど。


少し調べてみたら、男女の脳の解剖学的な差を論じているものには次のような論文がありました。

(以下の論文は全て年齢をコントロールしています)
(ただし年齢が同じでも成長度は異なることがあるので注意)

L.S.Allen et al
“Sex differences in the corpus callosum of the living human being”
J. Neurosci. 11, 1991, p993-


・サンプル数122人
・脳梁の容積に関しては男女の差が認められない
・脳梁の膨大部(後部1/5の部分)の形態は、女性の方が男性よりも膨らんでいる
・ただし、重複の度合いは男女で重なる部分もある



L.S.Allen et al
“Sexual dimorphism of the anterior commissure and massa intermedia of the human brain”
J. Comp. Neurosci. 312, 1991, pp97-


・サンプル数100人
・前交連は女性の方が男性より12%(1.7平方mm)大きい
・視床間橋も女性の方が55%(17.5平方mm)男性よりも大きい
(視床間橋massa intermedia=第三脳室を介して左右の視床を結ぶ構造)



M.A. Horman et al,
“The sexually dimorphic nucleus of the preoptic area in the human brain”
J. Anat. 164, 1989, p55-72

・性的二型核(SDN-POA)の大きさが、男性の方が女性よりも2倍大きい
(SDN-POAとは、内側視索前野にある神経核。出生前後のアンドロジェンによって作られるため、オスの方が肥大していると考えられている。ラットではオスの方がメスの8倍も大きいことがある。)



L.S.Allen et al
“Two sexually dimorphic cell groups in the human brain”
J.Neurosci 9, 1989, pp497-


・SDN-POA(本論ではINAH1と呼ばれる)に性差はない
上記論文に反論している。ちなみにINAH1~4は全て視床下部にある神経核)
・INAH2および3は男性が女性よりも2倍以上大きい
・分界条床核(BST)の後内側部の大きさは、男性が女性の2.5倍(@26歳)
(BSTとは、視床下部と辺縁系を結ぶ位置にあり、性腺刺激ホルモンを分泌すると言われる場所)



D.F.Swaab et al,
“Sexual differentiation of the human hypothalamus in relation to gender and sexual orientation”
TINS 18, 1995, pp264-


・視交叉上核(SCN)の容積に男女差はない
・SCNの形状が、男性では球状だが、女性では前後に伸びた長方形である
・VIPを分泌する細胞数では、30歳まででは男性が女性の2倍。65歳以上では性差なし。



やはり、形状や大きさを論じたところで何がわかるというわけでもなさそうなのが悲しい。
幼児期から水頭症にかかった人では、大脳の容積が平均の10%しかないのに知能が普通だったりすることを考えると
「大きいからこの能力が高い」云々を論ずるのはかなり無理がありそうに思います。
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コメント

性差は生得的

 性差は、生得的です。
 人の文化が生まれ、文化的な意味の性差が生まれる前に、創造主である神+自然法則+エネルギー一体不可分の働きで、この世界が造られ、生物的な意味の性差も出来た、ということができます。
 これは、当然に、脳の構造とその働きの仕組みにも、生得的な性差があることを、推測させます。

 そもそも、進化の頂点の人間においてなお男女の性があるのは、なぜか?
 この答えは、この世界が、男性原理と女性原理の結合で造られたからです。
 男性原理=創造主である神
 女性原理=自然法則+エネルギー一体不可分の働き

 この地上的な再現が、男女の結婚と性行為。
 故に、性も結婚も、この世界の創造主である神に根拠を持つ神聖なものです。

 この世界は、創造主である神+自然法則+エネルギー一体不可分の働きで全て造られています。
 なお、自然科学は、自然法則+エネルギー一体不可分の働きだけで、この世界が造られている説。

 人間が進化の頂点という理由。
 絶対的な無意識の存在の創造主である神は、意識を持つ、自らの化身/分身の存在(宇宙大では宇宙人一般)を多種多様に造りだして、その一人一人になって、様々に生きることを試し、遊び、楽しみたいというただ一つの目的を実現するために、この世界を創造したのだからです。

 意識と無意識の違い。
 意識は、自らを意識し、自ら、主体的に自由に考え、何を望み何を望まないかを主体的に自由に選択し、決定し、行動に移す力、機能を持つものです。
 無意識には、この機能が在りません。

 意識と無意識の機能の違いは、ここにあると、創造主である神が決めたのです。
 絶対的な無意識の存在の創造主である神は、自らの化身/分身に当たる存在を造りだしその一人一人になって様々に生きて見たいと、この世界を自動的かつ必然的に造るところまではした、こうできたのですが、後は、意識のある心を持つ自らの化身/分身の存在に、この世界の在り方を託したのです。

 なお、意識のある心が決めたことを形在るものに実現するのは、創造主である神+自然法則+エネルギー一体不可分の働き=無意識=女性原理=潜在意識に任せたのです。
 潜在意識の活用法は、このことがよく解かっていて、初めてよく出来ます。

 http://blog.goo.ne.jp/i-will-get-you/
 いわゆる神の存在証明がもたらす意味について
 創造主である神の存在証明をして、神が造ったこの世界の成り立ちと仕組みについて説明し、人類史のリセットと再構築を試みる。
          一般法則論者


男性原理と女性原理では持つ機能が本質的に異なる

 追加文

 男性原理と女性原理とでは、その機能が、本質的に異なります。
 異なる機能素子同士であるわけです。
 機能が異なるから、この二つが共同して働く意味があることになります。

 これは、当然に、身心の構造の違い、脳の構造と仕組みの違いをもたらします。
 そもそも、男女では、同じ種に属していても、存在の基になっている原理的な仕組みが異なるのです。
 評論家の大宅壮一氏は、これを、人類と女類が存在する、と表現しました。
 
 料理だって、食材が、多様にあるから、色々の料理を作ることができるようになります。

 http://blog.goo.ne.jp/i-will-get-you/
 いわゆる神の存在証明がもたらす意味について
 創造主である神の存在証明をして、神が造ったこの世界の成り立ちと仕組みについて説明し、人類史のリセットと再構築を試みる。
     一般法則論者
 

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